実務者研修のカリキュラムの内容は?

Q.ご相談
実務者研修は、具体的にどういう科目を行えばいいのでしょうか?

行政書士・社会保険労務士 岩本浩昭

A.行政書士・特定社会保険労務士岩本の回答

以下のような科目について、最低限決められた時間講義等を行わなければなりませんが、その中に「教育に含むべき事項」を盛り込む必要があります。

テキスト

実務者研修は、各科目について、教育に含むべき事項と最低限講義等を行うべき時間が決められています。

*通信の場合は、スクーリング形式(=通学形式)で行う科目以外は、通信課題をもとに所定の時間程度の自宅学習を行うことになります。

これらを踏まえて、講義の実施スケジュールを組んでいくことになります。

科目の履修順については、受講生が理解しやすいように、基礎編⇒応用編のような形でカリキュラムを組むことが望ましいとされています。

科 目
時間数・教育に含むべき事項
時間
人間の尊厳と自立
人間の尊厳と自立
5
社会の理解Ⅰ
介護保険制度
5
社会の理解Ⅱ
①生活と福祉
②社会保障制度
③障害者自立支援制度
④介護実践に関連する諸制度
30
介護の基本Ⅰ
①介護福祉士制度
②尊厳の保持、自立に向けた介護の考え方と展開
③介護福祉士の倫理
10
介護の基本Ⅱ
①介護を必要とする人の生活の理解と支援
②介護実践における連携
③介護における安全の確保とリスクマネジメント
④介護福祉士の安全
20
コミュニケーション技術
①介護におけるコミュニケーション技術
②介護場面における利用者・家族とのコミュニケーション
③介護におけるチームのコミュニケーション
20
生活支援技術Ⅰ
①生活支援とICF
②ボディメカニクスの活用
③介護技術の基本(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、口腔清潔、家事援助等)
④環境整備、福祉用具活用等の視点
20
生活支援技術Ⅱ
利用者の心身の状況に合わせた介護、福祉用具等の活用、環境整備(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、口腔清潔、睡眠、終末期の介護)
30
介護過程Ⅰ
①介護過程の基礎的知識
②介護過程の展開
③介護過程とチームのアプローチ
20
介護過程Ⅱ
介護過程の展開の実際
・利用者の状態(障害、要介護度、医療依存度、居住の場、家族の状況等)について事例を設定し、介護過程を展開させる。
・観察のポイント、安全確保・事故防止、家族支援、他機関との連携等についても考察させる。
25
介護過程Ⅲ
①介護過程の展開の実際
多様な事例を設定し、介護過程を展開させるとともに、知識・技術を総合的に活用した分析力・応用力を評価する。
②介護技術の評価
介護技術の原理原則の修得・実践とともに、知識・技術を総合的に活用した判断力・応用力を評価する。
45
発達と老化の理解Ⅰ
①老化に伴う心の変化と日常生活への影響
②老化に伴うからだの変化と日常生活への影響
10
発達と老化の理解Ⅱ
①人間の成長・発達
②老年期の発達・成熟と心理
③高齢者に多い症状・疾病等と留意点
20
認知症の理解Ⅰ
①認知症ケアの理念
②認知症による生活障害、心理・行動の特徴
③認知症の人とのかかわり・支援の基本
10
認知症の理解Ⅱ
①医学的側面から見た認知症の理解
②認知症の人や家族への支援の実際
20
障害の理解Ⅰ
①障害者福祉の理念
②障害による生活障害、心理・行動の特徴
③障害児者や家族へのかかわり・支援の基本
10
障害の理解Ⅱ
①医学的側面から見た障害の理解
②障害児者への支援の実際
20
こころとからだのしくみⅠ
介護に関連した身体の仕組みの基礎的な理解(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、口腔清潔等)
20
こころとからだのしくみⅡ
①人間の心理
②人体の構造と機能
③身体の仕組み、心理・認知機能等を踏まえた介護におけるアセスメント・観察のポイント、介護・連携等の留意点(移動・移乗、食事、入浴・清潔保持、排泄、着脱、整容、口腔清潔、睡眠、終末期の介護)
60
医療的ケア・演習
①医療的ケア実施の基礎
②喀痰吸引(基礎的知識・実施手順)
③経管栄養(基礎的知識・実施手順)
④演習
50

演習
*赤字の数字は、通信課程であってもスクーリング形式で行う必要があります。

このように、実務者研修は科目と教育に含むべき事項がそれぞれ定められていますので、これらを踏まえてカリキュラム、シラバスを作る必要があります。

単に、上から順番に履修していくということではなく、各科目の履修順をどのように定めればいいか、どのような履修順であれば受講生が知識を習得しやすいかということを考慮して、カリキュラムを作成してみてください。

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